少し顔を赤くして、 「雪乃さん…… それ、狙ってやってます?」 「えっ、だから、何のこと?」 「はぁ、マジかぁ…… 反則すぎる」 奏多くんは溜息をついて、小さく言う。 「…… 今日の雪乃さん…… 可愛いすぎです」 そう言って、奏多くんは私の腰に手を回して、更に体を引き寄せる。 ─────ち、近いっ! 「それ、狙ってやってるならまだしも…… 狙ってないとするなら…… 本当に ─────ズルいです」