「雪乃ー!」 私の名前を呼びながら、りあがこっちに走ってきた。 ────────────── 無事にりあと合流をして、高校に着く。 奏多くんと瑠生くんが校門の近くで待っていた。 奏多くんは私のことを少し見たと思ったら、少し不機嫌そうに、 手を取って…… 「雪乃さん……ちょっと、いいすか?」 「ごめん、りあ、私……ちょっと行くね」 そう一言、りあに声をかけて、奏多くんに手を引かれ、私はその場から離れた。