幼なじみは年下の小悪魔男子

「………どうして、そんなに……
優しいの？」


「えっ？雪乃さん？」

奏多くんが戸惑った声で私を心配そうに見つめる。


「私……
奏多くんに
────2つ、嘘……ついた」


「…………嘘？」


奏多くんは、それ以上何も聞かずに私が言葉を続けるのを待ってくれる。


「1つは………
元彼とヨリを戻したっていう話
それは、嘘なの。
たしかに、少し前までは元彼のことを引きづってたかもしれない。
でも………
それは、自分の中で終わってたことに気付いたの」