「……っ、奏多くんっ! 奏多くんなら………イける!!ファイトっ!!」 奏多くんに届くように…… 大きな声で叫んだ。 あの時は…… ただ、祈るように心の中で声をかけていたけど ──────あの時とは違う 私の声に反応するかのように、奏多くんは思いっきり…… ゴールに向けて ──────ボールを蹴った