「……嘘付いてますよね?」 「だから!嘘なんて……」 「じゃぁ、何で、目を合わそうとしないんすか!!」 私の腕を掴む奏多くんの手に力がこもる 「俺………何かしちゃいましたか? ハッキリ言ってくれなきゃ、俺……分からない……」 いつも明るくて笑顔な奏多くんは、今にも泣き出しそうな顔をして…… ─────そっか…… 私の行動一つで奏多くんは、こんなにも気持ちが揺さぶられてしまうんだ