「……………」 「でも…… アナタと来たら、試合中も上の空だし、奏多が試合を外されてしまった後も、何にも声をかけないし…… なのに……… 何で……っ、奏多はアナタのことばかり……」 「……………」 私は思うように返す言葉が出てこない 水無瀬さんは泣きながら続ける 「奏多のことを想うなら…… 期待させることなんてしないで…… 奏多からサッカーを奪わないで!」 ─────期待させること? ─────奏多くんからサッカーを奪う? そんなこと……