「あっ……ありがとう」 「雪乃さん、先に行きますよー笑」 クルッと後ろを振り返って、イタズラげに笑ったと思ったら……… 奏多くんは、駆け出していく 「えっ、ちょ!!」 ───────── 「はっ、はっ、はっ」 私も負けじと奏多くんに追いつくように走ったものの……… 年齢的なせいか、奏多くんに追いついた頃には息が上がっていて そんな私を心配そうに奏多くんは見つめている。 「すみません、調子に乗りました!」