ふと、冷静になって、バックの中を探る。 「あ、あった!」 「えっ?何があったんですか?」 突然、誰かに声をかけられて、びっくりする。 「へぇ?!」 「あー、すみません!驚かせちゃいましたよね」 「あ、奏多くん……」 いつの間にか、奏多くんが私の前に立っていた。 完全に自分の世界に入ってて、気づかなかった…… 奏多くんは、少し申し訳なさそうに…… 「すみません……待ちましたよね」 ふと、時計を見るけど……… 待ち合わせ時間にはまだなっていない