沈黙を破るかのように…… 「あの、雪乃さん!」 「えっ、何?」 言い出しにくそうに 「あ、あの……」 「どうかした?」 奏多くんは、意を決したような表情をして、私の顔を見てから 「あの!今度………勉強を教えて貰えませんか?!」 「えっ?勉強?」 私……… 高校生の勉強教えられる自信ないんだけど 「あの、どうして?」 「あっ、困りますよね………」 奏多くんは、しゅんとする。