「行っちゃったね……」 「う、うん」 雪乃と奏多くんがどこかへ行ってしまい、2人きりになって、 私は……何となくぎこちなくなってしまう。 「じゃぁ、僕たちもどこか見て回ろっか!!」 そう言って、さり気なく…… 瑠生が私の手を取って、歩き出す。 ────────── 私たちは、人混みをかき分けながらブラブラと歩くことにした。