「………っ、甘い」 ─────なっ! どこからそんな色気が……… 私が、何も言えずに固まっていると──── 「そんなに、びっくりしないでよー、ただ、唇の端にクリームが付いてたから舐めただけだよー」 「だ、だからって!……舐めなくても……」 一瞬───── キスされるのかと思っちゃったし、本当に心臓に悪いよ。 「なーに、りあちゃん……もしかして………」 瑠生くんは、意地悪に微笑んで……… 私の耳元に寄せて────── 「キス……期待してたの?」