雪乃と奏多くんの邪魔はしたくないし………

瑠生くんをこれ以上、引き留めるのも申し訳ないよね………


「大丈夫だよ、私のことは気にしないで、瑠生くんは戻って？」


「瑠生ーー！」

誰かに瑠生くんは呼ばれる。


瑠生くんは一瞬、声のする方を見るけど………また、私に視線を戻す。


「でも…………」


「大丈夫だから、行って？瑠生くん……劇楽しみにしてるね！！」


「う、うん……ごめんね、りあちゃん一緒に回れなくて……」

そう言って………
瑠生くんは、声のする方に向かって行ってしまった。