私は、振り向いて、その声の主を見た。 「麻結! タクだよ!」 「タク…」 タクがいた。私は、その場を逃れようとしたが無駄だった。 「なんで、制服なんだ?」 「えっ…」 私は、返答に困った。でも、即座に言った。 「別にいいじゃん。タクには、関係ないでしょ?」 ガンッ タクが、横にあった塀をなぐった。