「それでは歓迎会はこれでお開きにしたいと思います。

この後ですが、すぐ隣にありますカフェで二次会を考えております。

有志の方はどうぞ移動してください」



宴会幹事が伝えると、歓迎会の参加者は帰り支度を始めたり、また連れ立って隣へと移動を始めた。

二次会のカフェへと移動をしながらチラッと会場の隅を見ると、早坂らの姿は消えていた。

重役たちもいたので、その人々と一緒に行動しているのだろうか。




健康食品事業部付き…

亜矢にはその意味がなんとなくわかる気がした。

早坂は重役たちの誰か、あるいはその人々に特別に重用される立場にあるのかも知れない。

自分とはやはりかけ離れた人なのだろう。

心に引っかかるものを感じながらも亜矢は同僚たちとカフェに向かった。