冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




「お前の意見なんてどうでもいい」
「なっ…!?」



誰かに見られても構わないから、この自分勝手な人間をどうにかしてほしい。



私たちしかいない教室で、最終的にこんなことまで考えてしまう私。



「まだ折れないのかよ?」
「嫌なものは嫌!絶対折れない!」



必死で拒否する私だけど、突然楠木に体を反転させられる。



自然と向き合う形になってしまって、さらに危険度が増した。



後ろに下がろうにも、腰に手をまわされているからこれ以上どうにもできなくて。



せめてもの抵抗としてじっと楠木を睨みつける。



「なんか、拗ねてるみたいだな」



なのに逆効果だったらしく、楠木は優しく笑って私の頬に片方の手を添える。



その笑顔は相変わらずギャップがあって、また楠木に対してドキッとしてしまった。



これは普通に心臓に悪い。