「……そ、れは…昨日意味わからないことするから…」



「でもその前から大嫌いって言われてんだけど」



最悪だ。



こいつには話を流すとか、合わせるとかっていう言葉を知らないの?



それとも嫌われてる理由が本気で知りたい、とか?



ならどうしてだろう。
もしかして好かれたいとか思ってるのかな。



絶対ないだろうけど。



「別に理由がどうであれ嫌いなのに変わりないからいいでしょ」



ここはさらっと流し、どうにか切り抜けようと思って立ち上がろうとしたその時。



「もしかして、バスケ関係?」



何気に吐いたであろう楠木の言葉に、私は固まってしまう。



その通りだ。
今の楠木の言葉で合ってる。