「な、なんで起こしてくれなかったの…!?」
「なんでって、気持ち良さそうに寝てたから?」
「なっ…!
寝顔見たの!?この変態!」
「変態変態うるせぇんだよ。
第一お前が寝るの珍しいし寝不足だったんだろ?」
「……え…」
楠木の言葉を聞き、思わず言い返すのをやめる。
確かに昨日のことのせいでなかなか眠れなくて、寝不足だった。
朝から眠たいなとは思っていたけど…まさか楠木にバレていたなんて。
何という失態だ、これは。
「最悪…」
「それが最初に言うことかよ」
楠木は私を見てため息をついた後、紙を手渡してきた。
「これ、今日もらったプリント。
これからの日程ざっと書いてあるから」
「あ、ありがとう…」
どうやら本当に一人で行ってくれたらしく、ようやく感謝の言葉を口にできた私。



