それにもし他に人がいたら…………って、あれ?



ふと不思議に思い、一度教室を見渡してみるけど私たち以外誰もいなくて。



今度は時計を確認すると……。



「……っ、うそ…!」



もうとっくの昔にホームルームが終わり、五時を過ぎていた。



もしかして私、ホームルームの時からずっと寝てたの…!?



それに今日、文化祭委員の集まりがあったというのに。



全身の血の気が引くような感覚に陥る。
待って、私早速やらかした。



どうしようと一人で焦っていると、突然楠木が小さく笑い出した。



「…ふっ、何焦ってんの?
安心しろよ、お前体調不良って言っといたから」



「え…?」



思わず楠木の方を向く。
つまり、楠木は行ったってこと…?