「さっきからなんなの…!?
本気で意味わかんないから」
きつく睨んでやるけど、楠木は表情を変えない。
「だからそのままの意味だって。
お前がまだしたことないようなキス、してやろうと思って」
さらっとすごいことを言うものだから、さらに恥ずかしくなる。
「じゃあ他の女子とでもすれば?
きっと喜ぶと思うよ。
あんたみたいな“イケメン”にキスされたらね?」
イケメンを強調して嫌味っぽく言ってみる。
別に嫌われてもいいしむしろ嫌われたいと思った。
「他の女に興味なんてねぇよ」
さすがに腹が立ったのか、少し不機嫌で楠木の声のトーンが落ちた気がした。



