楠木が思ってるようなことは一切していないというのに。
私たちはただ、純粋な恋愛をしていたと思っていたけど…違うかったみたいで。
いつしかすれ違っていた。
それは少しずつ。
別れるきっかけはあの時の事故だったけど、それ以前にはもうすでに気持ちのズレがあったのだ。
ただバスケに夢中だった私は、それに気づかなかった。
なんなら斗真も同じ気持ちで、この先もずっと幸せに過ごせるんだって信じていたから。
一瞬で悲しみが私の心を支配した。
「健全、か…」
涙が出ないように必死で抑える中、また楠木が話し出す。
さっきからこいつは何がしたいの!?
こっちの気持ちも考えてよって思うけど、私がどうであれ楠木には関係ない。



