「…冗談はいいから離れて」
さっきから理解不能な言動に行動されて困る私の身にもなってほしい。
まさかこんな自由人で、からかうのが好きなひとだとは思ってなかった。
だからバスケを高校で続けなかったのも、もしかしたら気分なんじゃないかとすら思ってしまう。
いずれにせよ、私は楠木が嫌いだ。
そう思えば思うほど、自分が汚くなっていくのがわかる。
それでも好きにはなれないし、嫌いから脱出することもない。
「冗談じゃねぇよ、本気。
じゃないとこんなことしない。
他の女とかには絶対できねぇから」
ふと真剣な瞳で見つめてくるから、思わずドキッとしてしまった。



