「恵美…」
「いつも、私と残って練習してくれてありがとう。
遅くまで残ってくれてありがとう。
斗真とバスケができて、楽しかったって心から思ってる」
これは本当のことだ。
心から思ってること。
そしたら斗真は首を横に振った。
「それは俺のセリフだよ。
恵美の存在が、俺も頑張ろうって思えた。
バスケが好きだっていう気持ちが真っ直ぐ伝わってきて、誰よりも恵美が輝いて見えてた。
そんな恵美が隣で笑ってくれるだけで、俺は何でも頑張ろうって思えたんだ」
斗真も、同じように思ってくれていただなんて。
こんな私の存在が、斗真を元気付けていたのなら良かったと思った。
それが知れただけでも十分だから…。
「お願い、斗真。
これ以上過去のことに縛られないで。
斗真と今こうして話ができて、良かった。
もう十分だから。
どうか頑張ってほしい。
自分の好きなように、思いっきりバスケを楽しんでほしい。
バスケを心から楽しそうにしてプレーしてる、斗真が見たいと思うから」
自分を責めるのはこれで終わりにしよう?
もう…十分斗真は苦しんだから。



