結局斗真と話す予定だった場所に、先に氷室さんとやってきた。
最上階は誰もいなくて、安心する。
「恵美ちゃんと斗真くん、付き合ってたんだよね」
さっきこそ強い口調だったけど、今は落ち着いている様子だった。
「うん…そうだよ」
だから私も心を落ち着かせ、敬語を使うのをやめた。
斗真が氷室さんに敬語を使っていなかったから、多分同い年だろうと思った。
「でも、別れたんだよね?」
氷室さんは一度顔を伏せた後、また私を真っ直ぐ見つめてきた。
「そうだね…別れたよ」
氷室さんが何を言いたいのか。
いまいち掴めない。
「どんな風に別れたの?」
「……え…?」
「恵美ちゃんから別れようって、言ったの?」
別れ方を聞いて、この子はどうしたいんだろう。
バカにしたいのか、それとも他に目的があるのか。



