冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




「甘いものって、大まかだな」
「じゃあ全制覇しよっか」



さっきまで楠木に手を引かれてたはずなのに、いつのまにか私が彼の手を引いていた。



「別にお前の行きたいところならどこでもいいけど」



甘いものを食べたくて仕方がない私にとって、行きたいところに行っていいという言葉はとても嬉しかった。



「本当…!?
じゃあまず三階行こう」



「あんまりはしゃぐなよ、転ぶから」
「大丈夫!その前に楠木が助けてくれるから」



ダメだな、私。
とことん楠木に甘えてしまってる。



「お前なぁ、今そういうこと言うなよ」
「なんでよ?」



「キスしたくなる」
「……っ、変態…!」



私が楠木の手を引いていても、結局彼のペースにハマってしまうことになった。