冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




「でもあんたいないと意味ないんじゃ…」
「知るか、行くぞ」



「あっ、ちょっと……」



結局腕を引かれてしまい、楠木に無理矢理連れ出されてしまった。



クラスにいた女性客からは冷たい視線を浴びたけど、クラスの子たちには『ラブラブだ!』と騒がれた。



でもこれでもう楠木にベタベタ言い寄って来る人はいないかなって思うと素直に嬉しかった。



私って意外と嫉妬深くて、独占欲が強いのかもしれない、なんて思ったり。



「どっか行きてぇとこあるか?」
「甘いもの食べたい!」



もうこの際、割り切ってしまおうと思った。



私は楠木のことが嫉妬をしてしまうほど好きなのだ。



それを認めて、今日この日を楽しんでしまう方がきっと何倍も楽しい。