冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




「恵美と…?」
「恵美って言うんだね!恵美お姉ちゃんだ!」



キラキラと目を輝かせる悠真くんを見て、私は自然と笑みを浮かべることができた。



だけど悠真くんの言っていたお兄さんが斗真と知り、驚きが隠せない。



じゃあ…今さっきまで悠真くんの話していたお兄さんのことは全部…斗真ということになる。



斗真は今、バスケをしていて楽しくないの?
思い詰めてるの?



ねぇ、それってもしかして…私が原因?



「……恵美」



悲しげな斗真の声が聞こえてきて、はっと我に返る。



「あのさ…」
「斗真ー!悠真と合流できたら早く行くよー!」




そしてまた斗真が何かを話そうとすれば、今度は遠くから二人の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。



多分、二人の親だろう。