冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




「教えてくれるの?」
「うん!答えはねぇ、秀哉くんだよ!」



「……え…?」



思わず目を見開いて、固まってしまう。
ドクドクと、心臓の脈打つ音が速くなった。



楠木…?
どうして楠木の名前が…。



その時、ふと。
脳裏にある映像が浮かぶ。



『あれ?なんか斗真、今日嬉しそうだね』



『わかる?実は、俺の弟の悠真がバスケ始めたいって言ったんだ』



その時の笑顔は確かに……今の悠真くんと重なる。



もしかして…斗真と悠真くんは。



「ね、ねぇ…悠真く…」
「悠真!」



恐る恐る悠真くんに質問しようと思ったけど、それを遮るように誰かが悠真くんの名前を呼んだ。



それは、懐かしい声で。
聞き慣れた声でもあった。