冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




そして悠真くんは嬉しそうに私の手を引いた。



最初会った時と比べ物にならないくらい明るくなっている悠真くん。



きっと今の悠真くんが本来のあるべき姿なんだと思う。



「あのね、ここだけの話してもいい?」
「ここだけの話?」



体育館の外に出て、悠真くんは私の方を見て話す。



「うん、実はね、俺のお兄ちゃんすごくバスケ上手いんだけど、どうしても敵わない相手がいたんだよ」



「そうなの?」
「うん、誰だと思う?」



誰だと思うって聞かれても…そのお兄さんが誰なのかわからない限り当てられない。



「うーん、わからないなぁ」
「じゃあ答え言うね!」



どうやら考える時間をくれない悠真くん。
早く答えが言いたいようだった。