冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




「ぎゃー!
秀哉の目がガチだ!」



「秀にい落ち着いて!」



半ば呆れつつ楠木を見れば、確かに不機嫌なオーラを漂わせていた。



「…あっ、そうだ!


今日ね、お兄ちゃん早く部活終わって家族で食べに行くから、迎えに来てくれるんだ!


だからお姉ちゃん、お兄ちゃんに会わせてあげる!」



「え?お兄さんに会わせてくれるの?」



悠真くんの言うお兄さん、推薦でバスケの強豪校に行ったんだよね?



もしかしたら私も知ってるかもしれないな。



「……田城」
「何?」



「俺、ここで待ってるから先に会ってこれば?
悠真の兄貴と」



「あっ!また秀にいヤキモチ妬いてる〜!」
「亜紀、お前余計なこと言いすぎ」
「あははっ!」



もう完全に楠木は遊ばれてて、なんだか新鮮だった。



「わかった、じゃあ悠真くんのお兄さんと挨拶しようかな」



「俺がお姉ちゃん紹介するね!」



悠真くんが嬉しそうに笑い、シューズも入ったリュックを背負う。