「悠真くんが本当にバスケをするのが辛かったら、それは辞めた方がいい。
だけど一回、バスケをして楽しかったことを思い出してみて?
そうだなぁ、例えばお兄さんにバスケのプレーで褒められた時とか」
私は、楽しい思い出も全部忘れようとして、思い出さないようにしていた。
“過去は辛いもの”と勝手に一括りにしていた。
もしかしたら悠真くんも、そうかもしれない。
だとしたらどうか、楽しかったことを思い出して。
それから……。
「悠真くん!
綺麗なお姉ちゃん口説くのもいいけど、お姉ちゃんはね秀にいのものなんだよ!
だから諦めて私たちとバスケしようよ!」
その時、亜紀ちゃんが悠真くんをバスケに誘いにきた。



