「じゃあ、悠真くんはどうしてバスケを始めたの?」
バスケを小学生の頃から始めるのは、きっとなんとなくじゃないはず。
それなりに理由があったに違いない。
「……お兄ちゃんの、プレー見て…」
「うん」
「すごくかっこよくて…憧れて、お兄ちゃんみたいになりたいって、思ったから…」
思い出すように話す悠真くんの目には涙が浮かんでる。
その時の気持ちを思い出したのかもしれない。
「そっか。
その理由でバスケ始めたのって、素敵だね。
お兄さん、喜んでくれたでしょ?」
「うん、すごく喜んでくれた…でも、俺…このお兄ちゃんにひどい言葉ぶつけたんだ」
ぎゅっと、悠真くんの手に力が込められた気がした。



