ーーー放課後。
また前のように小学校へと向かう。
今日は亜紀ちゃんと隆盛くんは先に行っているらしく、駅から直接学校へと向かっていた。
「あー!
今日もまたラブラブだぁ!」
そして体育館に入るなり、私たちを見てそう叫んだ隆盛くん。
今日は手をつないでいないのに…と思いつつ、恥ずかしくなって楠木と少し距離をとる。
「お姉ちゃん…!
この間はおめめ、大丈夫だった?」
すると亜紀ちゃんが私の元に駆け寄り、首を傾げて心配そうに聞いてきた。
いや、普通に可愛すぎてどうしよう…。
心配させてしまったことにも胸が痛むけど、何よりこの可愛さに胸が苦しい。
「ごめんね、今日はもうバッチしだから」
「本当?良かったぁ」
亜紀ちゃんは私の言葉を聞いて嬉しそうに笑い、ぎゅっと抱きついてくる。
うん、可愛い。
どうしようもなく可愛くて、つい頭を撫でてしまうけど許してほしい。