「お前が素直すぎて、もう無理。
お前に触れたい」
「……っ」
今の言葉でようやく理解したけど、今度は恥ずかしさが私を襲う。
「いいよな?」
「だ、ダメ……」
「昨日あんなキスしたんだしいいだろ」
「き、昨日のことは…謝る、から…」
「でもお前、昨日めちゃくちゃにしてほしそうだったけど」
「い、今は違う…!」
昨日、私は確かにすごく大胆なことをした。
今になってそれがわかり、顔がすごく熱くなる。
全身に熱も帯びた。
「そんな顔したら余計無理なんだけど」
「……っ、バカ…」
バカだなんてせめてもの強がりで、私はぎゅっと目を閉じる。
そんな私を見て、楠木は軽く笑った後……
そっと、優しく唇を重ねてきた。



