冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。





先生が戻ってきて、紙が配られる。



みんなが書いてる間、私は楠木と並んで立っていた。



ちらっと隣を見れば、誰もが認めるであろうイケメンが無表情でどこか一点を見つめている。



多分、ぼーっとしているのだろうと思った。



少しして紙を集める。
これって集計しないといけないんだよね。



面倒くさいけど、別に二人でやるほどの仕事でもないからこれは私がやろうと思い、楠木と何も話すわけでもなく席へと戻る。



そして先生からの最後の言葉でホームルームが終わり、各自帰ろうと立ち上がる。



「恵美ちゃん!
あたしも手伝う!」



早速作業を開始しようとすれば、心優しい陽菜が私の席までやってきてくれた。



けど手伝ってもらうのは悪いと思い、心の中で感謝しつつ断る私。