その後も、特に何か話すわけでもなく家へと歩いた。
だけど、一つだけ言えることはこの沈黙が嫌じゃないということ。
沈黙とかってあまり好きじゃないけど、楠木との沈黙は嫌いじゃない。
そんな中、家が見えてくる。
今思えば不思議だ。
まさかこんな風に一緒に帰る関係になっているだなんて。
同意の上ではないけど、私たちは恋人関係なのだ。
「送ってくれてありがとう」
送ってほしいとは言ってないけど、わざわざ家まで来てくれたのに変わりないからお礼は言っておく。
ようやく楠木の方を見ることができ、綺麗な横顔が視界に映った。
いつもみたいな無表情だから、何を考えているのかわからない。



