冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




だから勢いよく振り向くけど、すでに何人かの人に囲まれていたため、楠木の姿が見えない。



「秀哉から告ったのか?
それのも田城さんから!?」



くだらない想像はやめてほしい。



楠木に告白されたわけでも、私が告白したわけでもない。



あくまで無理矢理付き合わされたのだ。



あのまま付き合うことを了承していなかったら、本気でどうなっていたかわからない。



「……恵美ちゃん?
顔、赤いけどもしかして…」



「な、なんでもない…!
陽菜は気にしなくていいからね!」



楠木に無理矢理キスされて、迫られた日のことを思い出してしまい思わず顔が熱くなってしまった。



ダメだ、私がこうなってどうする。



こんなんだから、楠木の思うままになっているんだ。