冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。





「……やっぱり嫌い…」
「そんな怒るなよ」



「怒ってない、呆れてるの」



楠木を見るのが恥ずかしくて、楠木から視線をそらした。



「…ふっ、可愛い」



ダメだ、こいつ。
話が通じない。



諦めて今度はスルーしてみるけど、頬を軽く突かれたりつねられたりして遊ばれてしまう。



こいつから逃げる方法はないようだ。



「……ちょっと」
「どうした?」



何がどうしただ。



こんなことされて、さっきから周りの視線を感じてることにこいつは気づいてないの?



「離れてよ、そろそろ同じ学校の子が来るから」
「別に見られてもいいだろ?」



「はぁ?バカじゃない?」
「お前がな。もう付き合ってんだから」



……待って、そうだ。
すっかり忘れていた。