冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




「それで目覚めたような気がして、無理しすぎるのもダメだなって不思議と思えたから数日休んだんだよ。


おかしいよな、お前の一言で考え方変わるの。
でもそれぐらいお前の存在は大きくて助けられた」



全部、全部。



初めて聞くことばかりで、戸惑いもあるけど、勝手な偏見を持ってた自分が今度は嫌になってきた。



そりゃそうだ、普段感情を表に出さないからって楠木にも色々抱えることぐらいあるのだ。



どうして私は勝手に偏見を持って、嫌いになってたんだ。



だからきっと、バスケを続けなかったのにも意味があるに決まってる。



「だから…」



楠木が私を見てそっと手を伸ばし、頬に手を添えられる。



「気づいたらお前に惚れてた。
誰よりも真っ直ぐなお前のこと」



胸がきゅっと締め付けられるような感覚がした。