ーーーご飯を食べた後、部屋に案内しようか迷ったけどこの間みたいに迫られるのは嫌だからやめておいた。



「ねぇ、家に居たところで何もすることないんだけど。どうせなら帰れば?」



ソファに並んで座るのだけど、本当にやることがなかったから楠木に帰るよう促す。



「別に、何かしたくてお前に会いに来たわけじゃねぇから。


まあお前が退屈なら楽しいことしてやろうか?」



その言葉に何故かゾッと嫌な予感がしたから、全力で首を横に振る。



「絶対嫌、あんた本当に危険すぎて帰ってほしい」



「つれねぇな。普通にお前と話したかっただけなんだけど」



「話…?」



私は特に楠木と話すことなんかない。



「話って、今日そのために来たの?」
「お前に会いたかったのが一番の理由だけど」



「だからそれは信用できないって」



どうしてそういうこと、恥ずかしがらずに言えるんだろう。