「そうなのよ。
あなたのプレーを見てる時の、あの子のキラキラした目と言ったらもう、ぜひ見てほしかったわ」
そこまで聞いて、はっとする私。
ダメだ、このままだとお母さんが余計なことまで楠木に話してしまう。
「ちょっとお母さん!
恥ずかしいこと言わないで」
慌ててリビングに入り、声をかける。
「あら、聞かれちゃったわね。
お母さんお邪魔だろうから友達の家に遊びに行ってこようかな〜」
「待って、お母さんもいていいから!」
まずお邪魔って何!?
私無理矢理付き合わされた身なんだけど!?
なんて言ったところで信じるはずもない。
お母さん、楠木のこと知ってるわけだし、こいつお母さんの前で本性隠してるし。



