冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




「何かあったのか?」



私の様子が変だったのか、楠木がそう聞きながら私に飲み物を渡してくれた。



私はお礼を言ってから首を横に振る。



「ううん、なんでもないよ。
それにしても本棚バスケだらけだね。


男子が好きそうな漫画とか、グラビア雑誌とかそういうの全然ないじゃん」



「なんだよそれ。
普通にバスケ漫画も男は好きだから」



確かにバスケ漫画は女子も何人か読んでいるし、アニメ化されたやつもある。



「それでもあんたには若気の至りとかないわけ?」
「さあ?どうだろうな」



特に興味なさそうにする楠木。
面白くない。



もしグラビア雑誌とかアイドルの写真集とかあったら色々聞いてやろうと思ったのに。



それこそ本人が恥ずかしがるくらい。



なのにそういう本が一つもないから、楠木はやっぱりバスケ脳だ。