さすがに追いかけてくることはなく、安心して二階を歩いた。
そして三十分が経つ前に買い物が終わった。
「…意外と重いな……」
ペンキをたくさん買わないといけなかったから、思った以上に荷物が重たかった。
時計を見ればまだまだ時間が余っていたため、少し歩くペースを落とす。
その時、ふとあるお店が目にとまった。
「うわぁ、美味しそう…」
それはパフェなどのスイーツがメインのカフェだった。
私の高校では美味しいと有名。
なのに私はまだ一度も行ったことはない。
陽菜と行こうって話になってるのだけど、中々予定が合わなくて行けなかったのだ。
ガラス張りのケースの中には、美味しそうなスイーツのサンプルが並んである。



