ーーー「じゃあ今日はこれで終わり!みんな来てくれてありがとう」



一日中作業をするのは負担のため、いつも午前中で終わる。



もう十二時を過ぎていたため、私の言葉を解散の合図として、みんな帰り始める。



そんな中、私と楠木だけは残っていた。
それは進行状況について話し合うため。



とりあえず夏休み前に三日は集まろうと話していたけど、それ以降は予定を決めていなかったのだ。



「……結構進んだな」



夏休み前を最後に、楠木と二人きりだなんてなかったから、久しぶりで少しだけ緊張してしまう。



二人きりの教室で、楠木の低い声はよく響いた。



「そうだね…どうする?
もう一回か二回くらい集まっとく?」



外装を豪華にしたいなら、まだもう少し頑張った方がいいだろう。