ーーー昼休み。



私は陽菜と一緒に教室でお弁当を食べていた。



「秀哉、いる?」



すると教室に、三人組の男子が入ってきた。



見ると、その人たちはたまに教室に来る二年の先輩だった。



その人たちの目的となる相手は他でもない、彼…楠木のことだった。



先輩は楠木のことを見つけるなり、彼の席へと向かう。



楠木は数人の男子グループを食べていて、先輩の方を不機嫌そうに向いた。



「なぁ秀哉、今からでも遅くないからお願いだ、ぜひバスケ部に入って欲しい」



それは楠木をバスケ部に勧誘するため、先輩はこの教室にやってきたのだ。



それも一度や二度じゃなく、何度も来ている。