いっそのこと投げつけてやろうか。
うん、それだと面白いかもしれない。



「お前今すげぇ変な顔してる」



少しばかり油断していたら、楠木に頬を突かれた。



反射的に距離をとる。



「さ、さ、触るなって言ってるでしょ!
変態!」



「お前が変な顔してるから」
「だからってなんで突く!?」



「つねった方が良かったか?
ごめんな、お前の気持ちわかってやれなくて」



「あんた何か変なものでも食べて頭おかしくなっちゃったんじゃない?大丈夫?」



ここまできたらもう本気で心配してしまう。



「お前のせいだな」
「はぁ?私のせい?」



「そう。
お前の反応がいちいち面白いから」



そう言って人を小馬鹿にしたように笑う楠木にカチンときた私。