『名前、教えろ。』

何故か、カタコトの不良。

「松本 桜です。」

『桜。』

いきなりの名前呼び。

『俺は、新井 薫。』

「新井さんですか。」

『薫。』

ムッとした顔をしながら、名前呼びを強要される。

「薫さん。」

『おう。』

ただ、名前を呼んだだけのに…

何で嬉しそうなんだろ。

銀色の髪が、陽の光に当たってキラキラしてた。