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キーンコーンカーンコーン…


文化祭準備終了のチャイムが鳴った。



「あれ、もうこんな時間…?」



あたしは作業を一旦やめ、教室の壁に掛けてある時計を見上げた。


わわ、もう帰る時間なんだ。


あっという間に時間が過ぎていたんだ、なんだか物足りないような。


少し残って、ポスターをもう少し作っていこうかな…。


相葉くんも目線を時計の方にうつし、そして伸びをした。



「あっという間だな。てか、この蛍光ペンとかマジックとか、足りないかも。」


「ほんと?」


「ああ。マジックが特に。教室に残ってたやつだったから、インク少なかったのかもな。…今日は残ってやるより、先に買い出し行っておいた方がいいかも。」


「そうだね。じゃああたし、帰りに寄ろうかな。」



続けて作業するつもりだったけど、ポスターやペンを所定の位置に片そうと椅子から立ち上がった。