♡EPILOGUE♡




「…はあ、あいつらやっと帰った…。」



時刻は、夜の7時。


陸くんと坂口くんと滝本くんは、それぞれ自宅へと帰っていった。


翔くんのお家には、再びあたしと翔くんのふたりっきり。


ワイワイと騒ぎすぎたせいか、翔くんはがくりと脱力している。


特に翔くんは、あたしとのことでみんなに揉まれまくってたから…髪や服まで乱れちゃってるよ。



「翔くん、お疲れ様。なんか、あたしのせいで…」



ごめんね、と言おうとしたんだけどそれを遮るように翔くんが口を開いた。



「いや、結構楽しかったし。まあ、あいつらにからかわれんのは面倒だけど…緋奈とのことなら別にいい。」


「………っ」



まるであたしが特別…っていう意味に聞こえちゃう自分の耳は、都合がいい。


翔くんはあたしを見下ろして微笑んだあと、リビングを見回して頬をひくつかせた。