「おまたせ〜!」
タイミングよく、プレゼントを隠してからケーキの箱を持ったニコニコ笑顔のりりかちゃんが戻ってきた。
「おかえり!」
やったあ〜ケーキだあ!
りりかちゃんが白い箱からケーキを取り出す。
上にマカロンとフルーツが乗ったオシャレなチョコレートケーキ。
早く食べたい…!
「あたし、ローソクつけるねっ!」
誕生日と言えば、年齢分のローソクでしょ!
ケーキ買った時に細くてカラフルなローソクもつけてもらって、それをケーキに差し込んで、マッチで火をつける。
「ハッピーバースデートゥーユー♪ハッピーバースデーディアりりかちゃん♪」
あたしの音頭に合わせてりりかちゃんはふーっとローソクの火を消した。
「きゃ〜16歳おめでとう〜!!!改めておめでとうっ!!」
「緋奈ったら…ありがと!」