「あたしはみんなのこと好きだけど、きっとりりかちゃんへの好きと同じ、友達としての好きなの。」
「緋奈…」
「それ以外の好きなんて、わかんない…。」
「あぁ…もう緋奈、なんてピュアなのっかわいすぎ。今すぐあたしの学校へ連れてってあたしのとなりに置いて見張っていたいわ!」
あのー…りりかさん、それなんか怖いよ?
「まあ…緋奈が学校楽しめてるのならよかったよ。だけど、その男たちはきっと緋奈が感じてる“好き”とは違う“好き”っていう感情を抱いてると思うよ?」
「違う“好き”…?」
「ふふ、緋奈もその男たちと同じ“好き”を、その男たちに感じられたらいいね。」
りりかちゃんはそのあとに「あ!もちろんあたしが許可しないと緋奈は渡さないからね!」と付け足して、再びフォークを手に持ってケーキを頬張り始めた。